マ軍エース事故死の波紋 イチロー“トレード要員”に現実味
http://news.nifty.com
2016年09月28日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
米大リーグ、マーリンズのエース、ホセ・フェルナンデス(享年24)の非業な死が、イチロー(42)の去就を左右する可能性が出てきた。
ボートの衝突事故で亡くなった右腕は今季、29試合に登板して16勝8敗、防御率2.86。13年には12勝(6敗)で新人王を獲得しており、メジャー4年目ながらすでに米球界を代表する投手に成長していた。
■エース級の補強は必至
現時点で来季、ローテーション入りが有力視されるのは元中日の台湾人左腕チェン(今季5勝4敗)、右腕コーラー(同9勝12敗)、左腕コンリー(同8勝6敗)の3人だけ。軸になる投手は不在で、今オフ、エース級の補強に動くのは必至だ。
マーリンズはジェフリー・ロリア・オーナーの方針から低予算で運営する球団だから、実績ある大物投手をFAで獲得するのは現実的ではない。
ましてフェルナンデスは絶対的なエースでありながら、年俸2億8000万円と格安。年俸調停の権利が生じるのは来年のオフ、FA権を取得するのは19年オフと、それまでは安い年俸でキープできる投手だった。費用対効果はバツグンで、経営面でのダメージも計り知れない。
補強費用に限りがあるため、複数の選手を駒にした大型トレードを敢行することが濃厚で、その中の一人にイチローも含まれる可能性があるという。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「トレード要員の軸になるのは言うまでもなく主砲のスタントン(26)です。14年に北米プロスポーツ史上最高額の13年総額3億2500万ドル(当時のレートで約373億7500万円)で契約延長しましたが、昨季は左手骨折、今季は右でん部を痛めて2年続けて故障で離脱した。今季は成績も振るわず(打率2割4分1厘、27本塁打、74打点)、いまや不良債権と化しています。マーリンズとしては残りの年俸の3割程度を負担してでも放出したいでしょう。エース級を狙うとすれば、スタントンに加えて複数の選手が絡むトレードになると考えられ、その交換要員にイチローが含まれるのは考えられることです」
友成氏によれば「メジャーでは主力選手の突然の引退など想定外の事態が生じた時に、チーム方針をガラリと変更するケースはザラです。球団ビジネスの目玉、若手の教育係としても期待されたイチローの立場が激変してもおかしくはない」そうだ。
イチローの今季年俸は約2億円。来季も契約するかどうかの選択権は球団側にあり、契約延長する場合の来季年俸は2億円になる。マーリンズにしてみれば、商売のタネだった3000安打は今季達成したし、外野の控え兼若手の教育係に支払う金額としては割高感もあるだろう。だったら4人目の外野手としての需要があるうちに、何より必要に迫られるエース級獲得の駒として使った方が得策という判断が働くのは想像に難くない。
■外野手不足の2球団が名乗りか
マーリンズが主砲を軸にしたトレードを持ちかける相手はホワイトソックスとカージナルスが濃厚だという。いずれも先発が豊富だが外野手が手薄な球団だ。狙いはホワイトソックスの左腕ホゼ・キンターナ(27、今季13勝11敗、防御率3・21)、カージナルスの右腕マイケル・ワカ(25、同7勝7敗、防御率4.56)ら、実績があってエースとして計算できる投手だ。
「ホワイトソックス(チーム総得点652=リーグ9位)、カージナルス(チーム打率2割5分4厘=同9位)とも打線のテコ入れが急務です。今オフは強打者の補強に動くとみられ、条件次第ではスタントンに触手を伸ばすでしょう。カージナルスは中堅グリチャック(25)、右翼ピスコッティ(25)の他、内野も伸び盛りのウォン二塁手(25)ら若手が多く、野手は現在のマーリンズと似たような状況です。スタントンに加えて若手の教育係としての役割もこなせる4人目の外野手としてイチローを獲得する可能性はあります」(前出の友成氏)
エース右腕の突然の事故死によって今オフ、イチローの周囲は騒がしくなりそうだ。
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2016年09月28日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
米大リーグ、マーリンズのエース、ホセ・フェルナンデス(享年24)の非業な死が、イチロー(42)の去就を左右する可能性が出てきた。
ボートの衝突事故で亡くなった右腕は今季、29試合に登板して16勝8敗、防御率2.86。13年には12勝(6敗)で新人王を獲得しており、メジャー4年目ながらすでに米球界を代表する投手に成長していた。
■エース級の補強は必至
現時点で来季、ローテーション入りが有力視されるのは元中日の台湾人左腕チェン(今季5勝4敗)、右腕コーラー(同9勝12敗)、左腕コンリー(同8勝6敗)の3人だけ。軸になる投手は不在で、今オフ、エース級の補強に動くのは必至だ。
マーリンズはジェフリー・ロリア・オーナーの方針から低予算で運営する球団だから、実績ある大物投手をFAで獲得するのは現実的ではない。
ましてフェルナンデスは絶対的なエースでありながら、年俸2億8000万円と格安。年俸調停の権利が生じるのは来年のオフ、FA権を取得するのは19年オフと、それまでは安い年俸でキープできる投手だった。費用対効果はバツグンで、経営面でのダメージも計り知れない。
補強費用に限りがあるため、複数の選手を駒にした大型トレードを敢行することが濃厚で、その中の一人にイチローも含まれる可能性があるという。スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「トレード要員の軸になるのは言うまでもなく主砲のスタントン(26)です。14年に北米プロスポーツ史上最高額の13年総額3億2500万ドル(当時のレートで約373億7500万円)で契約延長しましたが、昨季は左手骨折、今季は右でん部を痛めて2年続けて故障で離脱した。今季は成績も振るわず(打率2割4分1厘、27本塁打、74打点)、いまや不良債権と化しています。マーリンズとしては残りの年俸の3割程度を負担してでも放出したいでしょう。エース級を狙うとすれば、スタントンに加えて複数の選手が絡むトレードになると考えられ、その交換要員にイチローが含まれるのは考えられることです」
友成氏によれば「メジャーでは主力選手の突然の引退など想定外の事態が生じた時に、チーム方針をガラリと変更するケースはザラです。球団ビジネスの目玉、若手の教育係としても期待されたイチローの立場が激変してもおかしくはない」そうだ。
イチローの今季年俸は約2億円。来季も契約するかどうかの選択権は球団側にあり、契約延長する場合の来季年俸は2億円になる。マーリンズにしてみれば、商売のタネだった3000安打は今季達成したし、外野の控え兼若手の教育係に支払う金額としては割高感もあるだろう。だったら4人目の外野手としての需要があるうちに、何より必要に迫られるエース級獲得の駒として使った方が得策という判断が働くのは想像に難くない。
■外野手不足の2球団が名乗りか
マーリンズが主砲を軸にしたトレードを持ちかける相手はホワイトソックスとカージナルスが濃厚だという。いずれも先発が豊富だが外野手が手薄な球団だ。狙いはホワイトソックスの左腕ホゼ・キンターナ(27、今季13勝11敗、防御率3・21)、カージナルスの右腕マイケル・ワカ(25、同7勝7敗、防御率4.56)ら、実績があってエースとして計算できる投手だ。
「ホワイトソックス(チーム総得点652=リーグ9位)、カージナルス(チーム打率2割5分4厘=同9位)とも打線のテコ入れが急務です。今オフは強打者の補強に動くとみられ、条件次第ではスタントンに触手を伸ばすでしょう。カージナルスは中堅グリチャック(25)、右翼ピスコッティ(25)の他、内野も伸び盛りのウォン二塁手(25)ら若手が多く、野手は現在のマーリンズと似たような状況です。スタントンに加えて若手の教育係としての役割もこなせる4人目の外野手としてイチローを獲得する可能性はあります」(前出の友成氏)
エース右腕の突然の事故死によって今オフ、イチローの周囲は騒がしくなりそうだ。
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