デビューから20戦13勝プラス! 開催替わりで新たなローカル3場に突入!◆ローカル競馬研究家・則本祐次


★新潟競馬場の特徴



日本で唯一、芝1000メートルの直線競馬(通称・千直)が行われることで有名です。

千直で外枠が有利な理由は、普通のレースでは馬が通らない(荒れていない)外目を走れるうえ、外ラチを目標に真っ直ぐ走れることも好走要因です。

ちなみに他の条件は、枠順による有利・不利はほとんどありません。総じてフェアな競馬場と言えます。

外回りの直線658メートルは日本最長で、これが意識にあるのかスローペースになることが多く、長い直線では究極の瞬発力勝負が繰り広げられます。上がり3ハロン32秒台はザラで、31秒台も頻発します。

他の競馬場で終い必ず伸びてくるような馬でも、速い上がりに対応できないタイプは、新潟の長い直線で伸びあぐねるシーンがあります。


★小倉競馬場の特徴



小倉競馬場はローカルの典型と言える小さめの競馬場です。スパイラルカーブが設けられている小回りコースという点は、福島と似ています。

小倉の直線は平坦ですが、2コーナーまでに上り勾配があり、向正面から下りになります。

芝1200やダート1000はスタート地点から下りだけなので、一気にスピードに乗りやすく、前半から流れが速くなる傾向にあります。

ゆえに小倉の短距離は、ハイペースの前潰れによる差し馬の台頭が多くエキサイティングです。


★札幌競馬場の特徴



最大の特徴は、コースが円形であることです。他の競馬場は楕円形ですが、札幌競馬場は真ん丸に近い円形なのです。

円形のコースゆえ、コーナーが緩やかで大きなカーブを描いている札幌は、基本的に先行・好位組が有利です。極端な追い込みは難しく、名牝ブエナビスタが札幌記念で追い込み届かず敗れたのは、鮮明に記憶に残っています。

札幌の芝は、函館よりも軽めの洋芝です。ちなみに芝1500という距離は、JRAでは札幌だけに存在します。スタート後まもなくコーナーに進入するため、乱ペースになることも多く、面白い条件です。

券聖◆ローカル競馬研究家・則本祐次
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