【米国はこう見ている】イチローの打撃や準備にボンズも驚愕 「目が釘付けになってしまう」


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2016年6月29日 18時38分
フルカウント

残り14本のメジャー通算3000安打に立ち会う喜びには「とにかく最高」

 マーリンズのイチロー外野手と、今季から加入したバリー・ボンズ打撃コーチが、互いに大きな“リスペクト”を抱いていることは、日本でも広く知られていることだ。メジャー歴代最多本塁打数を誇るボンズは、ハンク・アーロンの755本塁打という記録に追いつき、追い越す中で、その境地に達した人にしか分からないプレッシャーとの孤独な戦いを経験した。パワー打者とコンタクト打者の違いこそあれど、長いメジャー史上29人しか到達しなかった3000安打の金字塔を射程内に捉えたイチローは、選ばれし者しか味わえない心境をボンズと共有しているのだろう。

 28日タイガース戦を終え、メジャー通算3000安打まで残り「14」。イチローの偉業達成に、打撃コーチとして立ち会うことになったボンズが、米メディアにその心境を聞かれ「この目で見られるなんて、こんなに素晴らしいことはない。信じられないよ。とにかく最高だ」と興奮気味に語ったそうだ。地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版が伝えている。

 試合であれ、練習であれ、イチローが打席に立つたびに「目が釘付けになってしまう」というボンズ。この日まで、今季打率は.340と高水準を保ち、42歳を迎えた今でも衰えぬ打撃を披露するイチローの姿に、「開いた口がふさがらないよ」とボンズらしい最上級の褒め言葉を使って驚嘆したという。

ベテランになっても準備を怠らぬ姿に「一度は見る必要のある選手」

 イチローと同じ42歳まで現役を続けたボンズだが、「自分が彼の年にどんなことをしていたか振り返ってみても、彼の準備、毎日試合に向けて進める準備やどれだけ懸命に練習を積むか(を見ると)…。一度は見る必要のある選手だ」と話し、メジャー16年目のベテランとなった今でも、少しも準備の手を緩めないストイックさを明かしたそうだ。

 7月中旬には訪れるであろうと予測される3000安打達成の“Xデー”。大きな節目が近づいても、イチローが続ける日々の準備と練習は変わることがなさそうだ。





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