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 無敗の2歳女王で白毛馬としても注目を集めるソダシ(栗東・須貝尚介厩舎、牝3歳)が7日、牝馬クラシック初戦の桜花賞に向けて滋賀県の栗東トレセンで追い切りを行った。ソフトに坂路を駆け上がり、余力十分に半馬身先着。ぶっつけ本番になるが、入念に乗り込まれており、仕上がりは万全。真っ白なアイドルホースが、桜の舞台でもファンを魅了する。

 穏やかな春の光が、真っ白な馬体を照らす。4戦4勝の2歳女王ソダシが坂路で弾んだ。馬なりで4ハロン54秒5-12秒5をマークし、僚馬に半馬身先着。手綱を取った主戦の吉田隼騎手が、好感触を伝えた。

 「気持ち良く走っていたと思います。もともと、レベルの高い馬なので、調子を落とさずキープしてくれています」

 ひと際目立つ純白の輝きを放ちながら、坂路に登場。僚馬マジカルステージ(3歳1勝クラス)を追いかける形でスタートし、リズムよく駆け上がる。ラストもスムーズにフットワークを伸ばして、余力たっぷりに抜け出した。

 「指示通り、何も言うことがない。言葉が見つからないぐらい、うまくきたと思う。完璧やな」

 見届けた須貝調教師も、満足げな表情を浮かべた。白毛馬として初めてGI馬となった昨年の阪神JF後に、桜花賞への直行を決断。2月10日に滋賀県のノーザンファームしがらきから帰厩し、この日までに8本の追い切りを消化するなど入念に乗り込まれてきた。3月11日には、自己ベストとなる4ハロン51秒8-12秒4で登坂、同31日の1週前追い切りでは、同じく坂路でラスト1ハロン11秒8(4ハロン52秒4)をマーク。課題のゲートも練習を重ねるなど、調整に寸分の狂いはない。

 「いきなりでも力を出せるタイプで、同じ舞台は(阪神JFで)経験しているから。やりたいことも全てクリアしてくれた」と指揮官は万全を強調した。

 栄光をつかんだ前走から早4カ月。美しい馬体は、着実にパワーアップを遂げている。「馬体重は変わっていないですが、良質な筋肉が付きました」とトレーナーが語れば、担当の今浪厩務員も「馬体重よりも大きく見せる」と目を細める。

 人気、実力を兼ね備えたアイドルホース。今年もヒロインの座を譲るつもりはない。

 「阪神競馬場の桜も残りわずかとなってしまいましたが、今週は、緑のターフに真っ白な花を咲かせられるように頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします」

 ファンへの思いも込めて、粋な言葉で締めくくった須貝調教師。白毛馬初のクラシック制覇の偉業へ-。連勝街道を突き進む。 (山口大輝)

★最長間隔V記録へ…ソダシは昨年12月のGI・阪神ジュベナイルFから直行で、桜花賞が今年初戦。勝てば「中118日」で、2019年に勝利したグランアレグリアの「中111日」を抜き、桜花賞の最長間隔V記録となる。また、阪神ジュベナイルFでハナ差2着のサトノレイナスも同記録が懸かる。




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