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晴、良馬場の大井競馬場で行われた2020年を締めくくるダートグレード競走、第66回東京大賞典(GI・ダート2000m・出走16頭)は、中団から徐々に位置を上げた断然人気のオメガパフューム(ミルコ・デムーロ騎手騎乗)が直線の追い比べを制し、史上初の東京大賞典3連覇を達成した。勝ちタイムは2分06秒9。

2番手追走から食い下がった9番人気のカジノフォンテン(船橋)がクビ差の2着、さらに1/2馬身差の3着に後方から長く脚を使って追い込んだ3番人気のウェスタールンド(JRA)が入った。以下4着に11番人気のヒストリーメイカー(JRA)、5着に7番人気のミューチャリー(船橋)が続き、2番人気のダノンファラオ(JRA)は12着だった。

勝ったオメガパフュームは父スウェプトオーヴァーボード、母オメガフレグランス(その父ゴールドアリュール)という血統の5歳牡馬で、JRA栗東・安田翔伍調教師の管理馬。通算成績19戦9勝(うち地方8戦4勝)、GI(JpnI)は2018年の東京大賞典、2019年の帝王賞と東京大賞典に続き4勝目となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 オメガパフューム(ミルコ・デムーロ騎手)
「凄く嬉しいですね。馬が大人になっていて、自分の仕事を分かっています。今日は行きっぷりが良く、手応えも良かったです。ただ、早めに先頭に立つと物見をしてソラを使ってしまうので、他の馬に少し併せて行って、最後に差し切れるように待っていました。3連覇は凄いですね。今回はみんなが3連覇、と言っていてプレッシャーもありました。よく頑張ってくれました。(自分自身)やっと勝てました。今月僕はまだ0勝だったので、ちょっと心配でしたが、GIを勝てて本当に良かったです」

1着 オメガパフューム(安田翔伍調教師)
「3回続けて出走することも簡単ではない中、結果を伴ってくれたこの馬に携われて、オーナーや関係者に感謝の気持ちでいっぱいです。年齢を重ねてレースが上手になる一方で一戦一戦の消耗も大きかったので、相性の良いレースを使いたいということで、中京をパスしてここに向かいました。ジョッキーにプランは任せていました。コンディションが良いことでマイナスになる要素だけを伝えていました。集中力を欠いている感じがあったので、早くゴール板が来てほしいと思っていました。レースが終わったばかりですが、今後は3連覇した馬に相応しいキャリアを伴わせてあげなければいけないと思います。厳しい現状の中、競馬をさせてもらっていますが、熱い競馬ができるようにこれからも馬に向き合っていきたいです」

2着 カジノフォンテン(張田昂騎手)
「本当に悔しいです。成果は出ましたし、折り合いや距離も完璧でした。私の根性が足りませんでした」

3着 ウェスタールンド(藤岡佑介騎手)
「気持ちが入っていて、久しぶりに元気が良かったです。流れに乗ってくれました。流れが落ち着いた時に向正面でハミを取るところがありましたが、その勢いを削ぐよりもポジションを上げて一呼吸置こうと思っていました。思った通りの競馬ができました。もっとペースが流れて、リラックスしてあの位置だったら良かったです。最後の1ハロンぐらいは同じ感じの脚でした。もう少し上手くコンタクトが取れれば良かったです」

4着 ヒストリーメイカー(北村友一騎手)
「内から渋太く伸びてくれました。スタートして一歩目はつまずき加減で遅れましたが、全体的にはよく頑張ってくれています」

8着 デルマルーヴル(戸崎圭太騎手)
「良い脚で来ていました。上手く展開がはまればと思います」

(取材:米田元気)

ラジオNIKKEI




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