【チャンピオンズC】レース展望



サンスポ競馬
http://race.sanspo.com/



 開幕を迎える中京では、日曜メインにダートGIのチャンピオンズC(12月6日、1800メートル)が行われる。

 連覇を狙うクリソベリル(栗東・音無秀孝厩舎、牡4歳)が主役を務める。昨年は無傷の6連勝で当レースを制し、並み居る古豪を撃破。17年覇者ゴールドドリームと19年フェブラリーS勝ち馬のインティとの追い比べを制し、ダート界の新王者に君臨した。今年は2月のサウジCで7着と初めて敗れたが、帝王賞とJBCクラシックに勝利し、国内では未だ無敗。1週前追い切りでは川田騎手を背に坂路で4ハロン52秒6-12秒4をマークしダンビュライト(OP)を2馬身追走する形から、一杯に追われて併入した。音無師が「跳びの大きい馬で、坂路はそんなに動かないしね。悪い動きじゃなかった。来週もまだやれるので、ちょうどいいと思う」と話したように、調整は順調のようで連覇に向けて視界は良好だ。

 ダート界の新星カフェファラオ(美浦・堀宣行厩舎、牡3歳)はデビュー3連勝で臨んだジャパンダートダービーは7着に敗れたが、次のシリウスSで年長馬を一蹴した。相手は一気に強化されるが、100メートルの距離短縮はプラスで、先週のジャパンカップを勝ったルメール騎手が継続騎乗するのも心強い。勢いそのままに再び年長馬を撃破してGI奪取を狙う。

 チュウワウィザード(栗東・大久保龍志厩舎、牡5歳)は昨年のJBCクラシックで東京大賞典勝ち馬のオメガパフュームに競り勝ちGI初勝利。GI馬として臨んだ昨年の当レースは4着に入った。今年は川崎記念Vを筆頭に、帝王賞とJBCクラシックで3着に入るなどトップレベルの成績を残している。1週前追い切りではCWコースで6ハロン82秒0-12秒1をマーク。ヒラボクラターシュ(OP)に1馬身半先着と仕上がりは上々のようだ。

 17年覇者で昨年2着のゴールドドリーム(栗東・平田修厩舎、牡7歳)はGI5勝を挙げており、実績は最上位だ。昨年のかしわ記念以来、勝ち星からは遠ざかっているが、和田竜二騎手との新コンビで底力を発揮したい。

 昨年の南部杯覇者のサンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎、牡6歳)は前走の武蔵野Sで58キロを背負いながらも貫禄の勝利を収めた。チャンピオンズCは6着だった18年以来2度目の挑戦で戴冠なるか。

 クリンチャー(栗東・宮本博厩舎、牡6歳)は前走のみやこSを圧勝。ダート転向後7戦目にして、ようやくダート重賞のタイトルを手に入れた。右回りを多く使われており、結果が出ていない左回りをこなせるかが鍵になる。

 アルクトス(美浦・栗田徹厩舎、牡5歳)は南部杯をレコード勝ちし、念願のGI初勝利を挙げた。マイルを主戦にしており、過去3回走った1800メートル戦では8、5、6着といずれも馬券圏外に終わっている。1ハロンの距離延長に対応できれば好勝負は十分に可能だろう。

 今年のフェブラリーSを勝って、史上5頭目の芝・ダート両GIを制覇したモズアスコット(栗東・矢作芳人厩舎、牡6歳)はこのレースで引退が発表された。前走の武蔵野Sは59キロの斤量がこたえて7着に敗れたが、実力はトップクラス。ダートでは初めての1800メートルとコーナー4つのコースをこなせるかがポイントになる。

 エルムS勝ち馬のタイムフライヤー(栗東・松田国英厩舎、牡5歳)は昨年8着からの巻き返しを図る。ここを勝ってこの馬も芝・ダート両GI制覇の偉業達成が期待される。

 他にも骨折休養明けのみやこSで4着に健闘した東海S覇者のエアアルマス(栗東・池添学厩舎、牡5歳)や、ダート重賞初Vを虎視眈々と狙う武蔵野S3着馬のエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡7歳)、近走不振も19年フェブラリーS覇者で昨年の当レース3着と実力は確かなインティ(栗東・野中賢二厩舎、牡6歳)、ダイオライト記念覇者アナザートゥルース(美浦・高木登厩舎、セ6歳)、19年マーチSの勝ち馬サトノティターン(美浦・堀宣行厩舎、牡7歳)などの伏兵陣も多彩で楽しみな一戦になりそうだ。




【競馬マンション】
http://keiba-msn.com

◆青木義明が主宰する創業21年の老舗・競馬マンションは元調教師からオーディション合格者まで、プロ予想家が渾身の予想をお届けしています。サイトの会員登録は無料です。よろしければご利用ください。