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 ステイホームの傍ら、8年前の調教ダイアリーをひもといてみた。ロードクロサイト号2012年8月22日「ゲート試験合格、出はまずまず」、9月5日「坂路併走強目51秒9-13秒2 スピードはあるが、身体がうまく使えていない」。コントレイルの母のデビュー前の記述である。

 ロードクロサイトは武豊騎乗でデビューし、1番人気で新馬戦3着。その後ももう一歩のところで勝てず、僅か7戦で繁殖入りした。スピードはあるが、筋肉の質が硬かった記憶がある。コントレイルの兄姉は2頭とも母に似てやや硬めの馬、しかし父がディープインパクトに変わって全く違うタイプの馬が産まれた。血統とは本当に奥深いものだと改めて思う。ただその兄姉もおのおの堅実に活躍して勝ち上がっており、繁殖成績は優秀。これは競走馬時代にオーナーが無理させなかったからだと確信している。

 当のコントレイルは現在大山ヒルズで短期のリフレッシュ中である。彼の地が彼にとって何よりの憩いの場となっている。皐月賞前にも2度見に行ったが、栗東にいる時とはまったく違って、表情が柔らかだった。ダービーに向けて来週帰厩の予定だが、きっとリラックスして帰って来ることだろう。また次回以降に報告したい。

 競馬開催継続のためには現状維持、またはさらなる規制強化もやむなしと認識しているが、競馬番組上では馬の移動規制によりひずみが生じて来ている。東西の不均衡については特に在籍頭数が大きく違う3勝クラスで顕著であり、JRAも番組変更で必死に対応している。現在は誰もが我慢の時だ。しかしこの状況が長期化すればさまざまな方面に問題が出てくることもまた事実である。何か良い解決策はないものだろうか?

■矢作芳人(やはぎ・よしと) 1961(昭和36)年3月20日、東京生まれの59歳。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者を多数輩出する開成高を卒業後、豪州で修業し、84年に栗東トレセンへ。厩務員、調教助手を経て2005年に調教師として厩舎開業。JRA賞は14、16年に最多勝利調教師、19年に最多賞金獲得調教師を獲得。28日現在、JRA通算644勝。JRA重賞は42勝で、うちJRA・GIは12年の日本ダービー(ディープブリランテ)など11勝。海外GI勝ちは16年ドバイターフ(リアルスティール)、19年コックスプレート(リスグラシュー)。趣味は競輪、サッカー観戦など




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