クリソベリル無敗V海外も視野に/チャンピオンズC



日刊スポーツ
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<チャンピオンズC>◇1日=中京◇G1◇ダート1800メートル◇3歳上◇出走16頭

2番人気クリソベリル(牡3、音無)が無傷の6連勝でJRA・G1を初制覇した。勝ちタイム1分48秒5は従来を1秒6上回るレースレコード。6戦目での古馬G1制覇は最少キャリアタイで、来年は海外挑戦を視野に入れる。


川田将雅騎手(34)も今年のJRA・G1初制覇となった。


   ◇   ◇   ◇


激戦を終えて引き揚げてくると、馬上から降りた川田騎手は愛馬の背中をパンパンとたたいた。音無師が「ありがとう」と言って出迎える。表彰式を終えた鞍上は「日本の一線級の馬を相手に勝ち切った。圧倒的にポテンシャルが高い」と賛辞を送った。


初めての僅差だった。デビュー戦7馬身、2戦目も7馬身・・・。圧倒的なデビュー5連勝で2着につけた着差は26馬身差。初のJRA・G1は、初の強豪古馬との戦いでもあった。


スタート良く好位につけた。逃げるインティをじっくり見据えて慌てずに運んだ。インティは先頭を譲らず直線へ。そこからがハイライトだった。突き放しにかかる相手に、持ち前の末脚で肉薄。外からゴールドドリームが迫り、3頭の追い比べ。ゴール寸前、ぐいっと前に出た。川田騎手は「両サイドが素晴らしい馬だった。なかなか前に出れなかったけど、最後に前に出た。この馬の強さを感じた」と振り返った。古馬の一線級相手にどうか? そんな声を吹き飛ばす勝ちっぷりだった。


まだ3歳で成長の途中だ。チャンピオンズCに向けて放牧から帰厩した際、浜田助手はストライドが伸びているのを感じたという。「弾むようなフットワークになっている。(父)ゴールドアリュールの良さが出ている。むしろお父さんよりも上手に競馬が運べるかも」。父はフェブラリーS、東京大賞典などG1・4勝。偉大な父超えへ、歩みは止まらない。


今後は放牧に出され、2週間をメドに次のレースをを決める予定。海外挑戦も視野に入る。音無師は「フェブラリーSは距離が短いと思う。海外に行くことになるのかな。芝でもやれる馬だと思うけど、ここまで来たらダートを極めた方がいい」と見通しを語った。どこまで成長は続くのか。夢は果てしない。【網孝広】





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