【京王杯2歳S】近年は傾向が変わってきている/JRAレース展望



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 朝日杯へ向けての前哨戦という意味合いもあるが、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、短距離志向の強い馬たちにとって数少ない目標レースでもある。ここ3年は夏の2歳短距離重賞の活躍馬が結果を出すようになってきており、より長い距離からの短縮組が幅を利かせていた以前とは流れが変わってきている。

1.追っての味が求められる

 昨年はテン3Fが38秒0と超スローペースとなった。これは極端な例だが、過去9年連続で後半のほうが速い「後傾ラップ」になっていることは注目すべきだろう。スピードだけでなく、追ってのキレ味が重要な点で、他場で行われる短距離戦とは異質な性格を持つ。

2.短距離重賞組の存在感が高まる

 09-13年で前走が1200mだった馬は[0-1-1-13]で複勝率13.3%だったが、14-18年は[3-3-2-20]で複勝率28.6%と明らかに存在感が高まっている。特にここ3年は小倉2歳Sか函館2歳Sで3着以内となった馬が毎年2頭馬券に絡んでいる。

3.サンデーサイレンスの血が重要

 最近5年間の連対馬で父系と母父系いずれもサンデーサイレンス系でなかった馬は、17年の勝ち馬タワーオブロンドン一頭だけ。逆に、昨年3番人気5着のアスターペガサス、17年2番人気8着のタイセイプライドはサンデーサイレンスの血を持っていなかった。


 タイセイビジョンは函館2歳Sで2着。出負け気味のスタート、かつ最後の直線でも進路を見つけるのにややスムーズさを欠いていたことを考えると負けて強しの内容だった。広く直線が長い東京コースに変わるのは明らかにプラスで、新馬戦完勝の内容からして1400mという距離も現状ベストだろう。ここは巻き返しを期待できる舞台。


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