地方の新怪物候補エキサイターが出走/野路菊S



日刊スポーツ
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令和のオグリ!? 地方競馬の新たな怪物候補が2歳オープン戦に挑戦する。3日間開催の土曜阪神9R野路菊S(芝1800メートル、14日)に園田で4戦4勝と快進撃を続けるエキサイター(牡、長南)が出走。兵庫勢の出走は、のちの佐賀記念(統一G3)優勝馬チャンストウライ(8着)など2頭が出走した05年(勝ち馬メイショウサムソン)以来、14年ぶりとなる。

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エキサイターは10日、西脇馬事公苑で調教された。騎乗した長谷部騎手(レースは吉村騎手)は「初めてまたがったので普段の感じは分からないですが、調子は良さそうです」と順調ぶりをアピールした。


初のJRA出走となる長南和宏調教師(48)とエキサイターの出会いは、昨年の北海道サマーセールだった。地方競馬では高額な430万円(税抜き)で落札された。長南師は「父ベルシャザール、母父パラダイスクリークで、決して見栄えのする血統ではないけど、2歳馬で(500キロを超える)あれだけの馬体はいない。いきなり、これが欲しい! と思った」とひと目ぼれしたという。


兵庫では素質馬としてデビュー前から評判だった。「北海道(新冠町)のビッグレッドファームで乗ってもらっていた。大型馬で跳びが大きく、期待以上に仕上がっていた。楽しみしかなかった」。初出走は5月8日の820メートル戦。「やはり跳びが大きいからこの距離の馬ではないね」と勝利したものの2着馬には“わずか”0秒5差。それでも他馬より約80キロも大きな馬体は風格が漂っていた。


その後1400メートルに距離を延長し、走るたびに衝撃度が深まる。4戦目は2着馬を3秒1離した。園田の2歳馬では破格の1分30秒台を切る好時計。「あれで確信したね」と師はJRA挑戦を決めた。


当然、芝は未知数だが、期待感の方が大きい。「セールスポイントは勝負根性。ひるまない。切れる脚はないけど、最後まで真面目に走ってくれる。(JRAの)オープン馬相手にどこまで食い込めるか、目星を付けたい。なんとか上位に来て欲しいね」。兵庫勢が芝のレースを勝てば00年若駒Sを勝ったダイトクヒテン以来19年ぶり。令和元年、兵庫から新たな歴史が生まれるか。【



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