【矢作芳人調教師 信は力なり】「新馬戦頭数過多」解決には開始時期を戻すべきだ



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 前回に引き続き『新馬戦の頭数過多』について。年明けのこの時期に新馬が集中するのは、まず第一に馬の成長に合わせて馬本位で仕上げていくと、どうしても時間がかかるという理由である。もう一つは、厩舎的に新馬を入厩させたくても秋の早い時期には難しいという事情もあるだろう。

 1点目については永久不変であり、いくら育成技術が進歩したといっても、こればかりはどうしようもない。2点目についてはJRAも理解していて、今年から秋競馬の未勝利戦(いわゆるスーパー未勝利)を廃止したり、3走成績による出走制限を始めて、競走馬の新陳代謝を促進している。まぁ、これらの施策にも賛否両論はあるが、調教師の立場としてやることはやってくれていると感じているので、この秋にどういう状況の変化が起こるか注目している。

 だが、この効果に期待するだけでは心許ない。一時期に出走希望馬が集中するしわ寄せなのか、昨年1年を通した平均出走頭数はわずかながら減少した。競馬実績を見る限り、2歳戦の早い時期に関西圏で少頭数が目立つ。栗東で、新馬と古馬の入れ替えが簡単ではないことの証明である。

 やはり以前も提言したように、新馬戦のスタート時期を2週間遅らせて、元に戻すべきではないか? そして番組全体のバランスを崩さずに、そのぶんの新馬戦の施行時期を変更する。“ダービーからダービーへ”というがダービーの翌週、すなわちGI安田記念の週に新馬戦を組むのはマスコミ報道の観点からも得策とは思えない。これはあくまで私見であるが、この件について活発な議論が展開されることを望んでいる。

 このコラムは、少しの間お休みをいただく。また復帰した際はよろしくお願いします。(JRA調教師)



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