【沢田康文の欧州リポート】仏競馬は多様性も大きな魅力



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 パリ東部のヴァンセンヌ競馬場で27日、繋駕(けいが)競走の最高峰レース、GIアメリカ大賞(ダ・左2700メートル、優勝賞金40万5000ユーロ=約5063万円)が18頭によって争われた。凱旋門賞に匹敵する売り上げ、入場者数を誇る一戦で、今年は地元のベリナジョスラン(牝8)が直線で追い上げて3分13秒50(良)で優勝した。

 中央競馬でも1968(昭和43)年まで開催されていた繋駕競走は、人が乗った小型の2輪車を馬が引くレースで、欧州や北米などで現在も盛んに行われている。フランスでは平地競馬の重要なレースがない冬場がハイシーズン。映画「ベンハー」で有名な帝政ローマ時代の戦車競馬を起源としている。

 レースでの時速は50キロ程度。戦略性と迫力があり、平地のサラブレッドは一流馬の多くが早期に引退してしまう一方、繋駕に出走するトロッター品種は人工授精での生産が認められているため、GIを勝つような有力馬も現役を続けながら種牡馬となる。そのため、ファンは好きな馬を長期間応援できることが、人気の秘訣(ひけつ)となっているようだ。

 クリストフ・スミヨン騎手も、かつては見習いのドライバーとして取り組んだ時期があり、さすがのセンスで幾度かの勝利を収めていた。フランス競馬は凱旋門賞に代表される華やかさに加え、365日どこかの競馬場で平地、障害、速歩(そくほ=ダク、繋駕の他に人が騎乗するレースもある)のいずれかの競馬が行われており、その多様性もまた大きな魅力になっている。 (在仏競馬記者)




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