【沢田康文の欧州リポート】ディープ産駒スタディオブマン出走も



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 欧州の芝12ハロン路線の年度総決算、凱旋門賞(10月7日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)がいよいよ来週末に迫ってきた。今年は、新装パリロンシャン競馬場での記念すべき第1回開催となる。

 一般入場券は75ユーロ(約9930円)という大変な高額。ディープインパクトが出走した2006年には8ユーロだったことを思うと、信じられないほど値上がりしている。それでもチケットの前売りは好評ということで、大勢の競馬ファンがブローニュの森に詰めかけそうだ。

 過日の当欄で、パリロンシャンの芝コースに改善が見られたことをお伝えした。実際に騎乗した武豊騎手は、仮柵20メートルで施行された12日のレース後に「旧ロンシャン時代と同じか、むしろいいぐらい」と話していたが、仮柵0メートルのフォワ賞のレース後には「馬場が掘れていて、春に酷評されていた理由が分かりました」とコメント。芝コースはやはり現在も課題が残るようで、また新型仮柵の『オープンストレッチ』も、凱旋門賞当日に設置しない可能性が話し合われているということだ。

 今年は連覇を目指す英国の女傑エネイブル(J・ゴスデン、牝4)が1番人気となりそうで、その他もシーオブクラス(W・ハガス、牝3)など英国勢が中心の顔触れである。地元勢はフォワ賞を快勝したヴァルトガイスト(A・ファーブル、牡4)が大将格だが、ディープインパクト産駒で、愛チャンピオンSで5着に敗れた仏ダービー馬スタディオブマン(P・バリー、牡3)も出走する可能性が高まっている。

 日本のクリンチャー(栗・宮本、牡4)は、厩舎は別の棟だがスタディオブマンと同じP・バリー厩舎に滞在。巻き返しへ向けて調整が続けられている。海外競馬の象徴である祭典を楽しみに待ちたい。 (在仏競馬記者)





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