【根岸S】レース展望



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 昨年のこのレースで重賞初制覇を果たしたカフジテイク(栗東・湯窪幸雄厩舎、牡6歳)が、連覇を狙って出陣する。前走のチャンピオンズCは7着。1年5カ月ぶりに掲示板を外したが、後方からではなく中団からレースを進めることができたのは収穫だ。東京ダート1400メートルは3戦3勝で、最も得意とする舞台。1997、98年ワシントンカラー、2002、03年サウスヴィグラスに次ぐ3頭目の連覇の可能性は十分だ。

 昨年2着のベストウォーリア(栗東・石坂正厩舎、牡8歳)は、交流GIマイルチャンピオンシップ南部杯6着、武蔵野S7着と、ここ2戦は振るわない。それでも、2014、15年南部杯連覇、昨年のフェブラリーS2着など、実績は最上位。武蔵野Sの後はひと息入れて立て直され、年末に帰厩した。じっくり乗り込まれての復帰戦だけに、好走が期待できる。

 昨年4着のキングズガード(栗東・寺島良厩舎、牡7歳)は、年齢を重ねるごとに力をつけ、昨夏のプロキオンSで重賞初制覇。2着カフジテイクに2馬身差の勝利で価値が高い。前走のチャンピオンズCは8着だったが、流れも距離も合わなかった印象だ。末脚の破壊力はメンバー屈指。全8勝を挙げている1400メートルなら、重賞2勝目を飾っても不思議はない。

 昨年のユニコーンSを勝っているサンライズノヴァ(栗東・音無秀孝厩舎、牡4歳)は、活躍が目立つ4歳世代ではただ一頭の参戦。2走前の武蔵野Sは馬体減の影響もあったのか大敗したが、プラス12キロで臨んだ前走は2着と巻き返した。この舞台で行われたグリーンチャンネルCは出遅れを克服して差し切り勝ち。厩舎にとっては先週のAJCC(ダンビュライト)に続く2週連続の重賞Vがかかる。

 アキトクレッセント(栗東・清水久詞厩舎、牡6歳)は、武蔵野S3着、オープン特別・ギャラクシーS1着と充実ぶりが著しい。3歳春にオープン特別・昇竜Sを勝っていた素質馬が再び軌道に乗ってきた。コンビを組む荻野極騎手は昨年47勝を挙げ、さらなる飛躍が期待されるデビュー3年目。GI・7勝の名馬キタサンブラックの背中を知る若武者とのコンビで、人馬ともに重賞初勝利を挙げるシーンが見られるかもしれない。

 15年の交流GIジャパンダートダービーを制し、一昨年のフェブラリーSでも2着の実績があるノンコノユメ(美浦・加藤征弘厩舎、セン6歳)も軽くは扱えない存在。17日に美浦北Cコース(ダート)で一杯に追われ、6ハロン81秒4、ラスト1ハロン12秒6の好時計をマークしているように、ようやく本来の姿に近づいてきた。前走のチャンピオンズCは9着ながら、勝ったゴールドドリームとは3馬身3/4差と大きく負けたわけではない。初距離が起爆剤になるか。

 地方競馬から参戦の2頭もV争いの有力候補だ。ブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎、牡6歳)は、中央在籍時にもオープン特別3勝の実績があったが、昨春のオープン特別・天王山S5着後に移籍すると、交流GIIIクラスターCでの重賞初Vを含む【2・1・4・0】の好成績。3走前の交流GI・JBCスプリントでは勝ったニシケンモノノフ、2着コパノリッキーを相手に、アタマ+アタマ差でタイム差なしの3着に奮闘している。2走前のカペラSも中団からしぶとく脚を伸ばして3着に入っており、ここでも勝ち負けが見込める存在だ。

 ラブバレット(岩手・菅原勲厩舎、牡7歳)は2年連続の参戦。昨年は10着に敗れたが、軽快なスピードを存分に発揮し、直線半ばまで見せ場たっぷりのレースぶりだった。昨年の交流GIIIクラスターCは前述のブルドッグボスのクビ差2着で、前走の交流GIII兵庫ゴールドTでも2着に好走。管理する菅原勲調教師は騎手時代の1999年、フェブラリーSをメイセイオペラで制している。ここを勝って、ラブバレットとともに、思い出のGIに駒を進めることができるか注目だ。

 他にも、昨年の交流GIII黒船賞勝ち馬ブラゾンドゥリス(美浦・尾形和幸厩舎、牡6歳)、重賞3勝、昨年の南部杯2着と実績十分のノボバカラ(美浦・天間昭一厩舎、牡6歳)なども上位を狙える力量馬。なお、昨年のJBCスプリントの勝ち馬ニシケンモノノフ(栗東・庄野靖志厩舎、牡7歳)は、同日のシルクロードSに回る可能性が高い。





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