【チャンピオンズC】レース展望



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 今年の中央競馬は残すところあと1カ月。舞台は、中山、阪神、中京の3場に替わり、中京では日曜メインにチャンピオンズC(12月3日、GI、ダート1800メートル)が行われる。ジャパンカップダートの名称だった時代を含めた過去10年を見ても、2007年ヴァーミリアン(GI・9勝)、08年カネヒキリ(GI・7勝)、09年エスポワールシチー(GI・9勝)、10、11年トランセンド(GI・4勝)、14年ホッコータルマエ(GI・10勝)などが優勝馬としてその名を刻む、ダート界の頂点を決めるにふさわしい一戦だ。今年もダートGIの常連に、夏のローカルで頭角を現した新鋭が加わる楽しみなメンバーが集結。激戦は間違いないだろう。

 連覇を狙うサウンドトゥルー(美浦・高木登厩舎、セン7歳)は、前走の交流GI・JBCクラシックでGI・3勝目をマークした。ダート1800メートルは【4・2・5・0】で4着以下なし、中京のこの舞台も昨年V、一昨年3着を含む【2・0・1・0】と抜群の安定感を誇る。ここを勝てば、グレード制が導入された1984年以降、セン馬で初の快挙となるJRA・GI・2勝目。昨年に続く最優秀ダートホース受賞に大きく近づく。

 JBCクラシック2着のケイティブレイブ(栗東・目野哲也厩舎、牡4歳)は、今年の帝王賞でサウンドトゥルー(4着)を破ってGI初制覇。それまでは早め先頭からの押し切りが勝ちパターンだったが、スタートで遅れたとはいえ、後方一気の差し切り勝ち。戦法に幅が出たことは大きい。ダート1800メートルは【2・3・3・0】と堅実。中京ダート1800メートルは未経験だが、同じ左回りのレパードSで2着があり、問題はないだろう。充実の4歳秋、GI・2勝目を挙げても不思議はない。

 昨年クビ差2着に泣いたアウォーディー(栗東・松永幹夫厩舎、牡7歳)は、今年の3戦が5、3、4着とワンパンチ足りない。ただ、いずれも休み休み使われているもので、今回は順調に迎える叩き2戦目。上積みは大きいはずだ。ダート右回り【4・1・1・1】に比べて同左回りは【2・1・0・1】と地味に映るが、着外はドバイワールドCの5着、2着は昨年のこのレースで、2勝は昨年のJBCクラシック(川崎)、日本テレビ盃(船橋)と中身は濃い。自在性を生かして久々のVを手にする可能性もありそうだ。

 コパノリッキー(栗東・村山明厩舎、牡7歳)は、歴代単独トップとなるGI・11勝目がかかる。前走のJBCスプリントはアタマ差の2着。スタートでつまずいたのが痛かったが、すぐにポジションを上げて、初めての1200メートル戦でも見事に好勝負を演じた。このレースでは過去3年、12着、7着、13着と敗れてはいるものの、15年には同コース、同距離の東海Sを圧勝しており、舞台は問題ない。もまれ弱さがあるだけに、いかに気分良く運べるかどうかだろう。

 前走のみやこSで重賞初勝利を飾ったテイエムジンソク(栗東・木原一良厩舎、牡5歳)は、メキメキと力をつけている新鋭だ。今年5月に1600万下・東大路Sを4馬身差で圧勝すると、その後はオープン・大沼Sでも4馬身差、同マリーンSで5馬身差と目の覚めるような3連勝。厳しいマークにあったエルムSこそ2着に敗れたが、1分40秒9の日本レコード決着の中、重賞初挑戦でも力は十分示した。逃げて良し、控えて良しのレース巧者。持ち前のスピードを存分に発揮できれば、GI初挑戦でも好勝負は必至だ。東大路Sから手綱を取る古川吉洋騎手はデビュー22年目の40歳。1997年の阪神3歳牝馬S(現阪神JF)アインブライド以来のGI勝利を手にすることができるか。

 そのテイエムジンソクをエルムSで破っているロンドンタウン(栗東・牧田和弥厩舎、牡4歳)は、韓国GI・コリアC(ダート1800メートル)で、GI馬クリソライトを相手に4馬身差で圧勝している。中京ダートは【0・0・0・3】で好走歴がないが、鞍上はコンビを組んで2戦2勝の岩田康誠騎手で、早めの立ち回りを身につけた今なら問題なさそうだ。

 ゴールドドリーム(栗東・平田修厩舎、牡4歳)は、今年のフェブラリーSでGI初勝利。その後は、ドバイワールドC14着、帝王賞7着、マイルチャンピオンシップ南部杯5着と精彩を欠いているが、フェブラリーSは昨年のチャンピオンズC12着から一変しての勝利だった。この中間はゲート練習をみっちりと積んでおり、課題のスタートにも改善が見られそう。ライアン・ムーア騎手との新コンビも魅力だ。

 カフジテイク(栗東・湯窪幸雄厩舎、牡5歳)は、昨年の4着馬で、今年のフェブラリーSでは1番人気に支持されて3着だった。レースの流れに左右される面はあるが、前崩れの展開になれば、まとめて差し切ることができる決め手の持ち主。初コンビとなるクリストフ・ルメール騎手の手綱さばきに注目したい。

 アポロケンタッキー(栗東・山内研二厩舎、牡5歳)は、昨年の東京大賞典を勝っている。前走のJBCクラシックは終始追い通しで、いいところなく8着だったが、秋初戦の交流GII日本テレビ盃では3番手から抜け出して、前述のサウンドトゥルー、ケイティブレイブを封じた。砂をかぶったり、外から他馬が次々と押し寄せたりすると嫌気がさすタイプだが、スムーズな競馬さえできればここでもV争いできる力はある。

 ノンコノユメ(美浦・加藤征弘厩舎、セン5歳)は、前走の武蔵野Sで前残りの展開の中、勝ったインカンテーションから0秒4差の4着に入り、8カ月の休み明けとしてはまずまずの競馬を見せた。去勢手術を受けてから6戦目。減っていた馬体も回復し、2年前の交流GI・ジャパンダートダービーを勝った実力馬が、ようやく本来の姿に近づいてきた。武蔵野Sから中2週のローテーションは、2着に入った一昨年と同じ。この秋、スワンS(サングレーザー)、ファンタジーS(ベルーガ)と重賞2勝を挙げているクリスチャン・デムーロ騎手が引き続き騎乗するという点も心強い。

 同厩のグレンツェント(牡4歳)は、4走前に同じ中京ダート1800メートルの東海Sを勝っている。今回はジャパンCでシュヴァルグランをGI馬に導いたヒュー・ボウマン騎手との初コンビ。「ロンジン・ワールドベストジョッキー」(世界の主要GI・100レースが対象)で世界ナンバーワンジョッキーの称号を手にした名手の起用で、ひと押しがありそうだ。

 出走可能な16頭はすべて重賞ウイナーという豪華な顔触れ。激戦必至のダート王決定戦だ。





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