武幸四郎、20年の騎手人生に終止符「やりきった。幸せ」



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 武幸四郎騎手(38)=栗・フリー=が26日、阪神競馬場で6鞍に騎乗し、20年の騎手人生に終止符を打った。華やかなデビューに始まりGI6勝を挙げた勝負師は、3月から調教師として第2の人生をスタートさせる。

 涙はなかった。メイショウオオカゼで臨んだ最終レースは9着。自然とわき起こった拍手の中、武幸騎手はピンと背筋を伸ばして引きあげた。

 「もっと最後のレースをうまく乗れなかったかなと思いますし、きょう乗って教えられたこともありました。その繰り返しの20年。やりきったし、幸せだと思います」

 デビュー2日目、初勝利が重賞という華々しい騎手生活のスタート。最後の重賞となった阪急杯もカオスモスで果敢に逃げ、ファンをわかせた。GI6勝と大舞台で勝負強さを発揮。だが、1メートル77の長身ゆえ腰痛などに悩まされ、身を削って戦い抜いた20年間だった。

 今後は技術調教師として厩舎開業準備に入る。引退式では、昨年8月に亡くなった父の遺影を手に記念撮影に臨み、決意を語った。

 「たくさんの馬に教えられたことを、これから出会う馬に生かしたい。ファンの多い馬を出走させられればと思います」

 父の遺志を受け継ぎ、ときには兄とタッグを組み、武幸四郎調教師として競馬史にその名を刻んでいく。 (川端亮平)

 ◆兄の武豊騎手 「すごい数のファンに残ってもらって、幸せだね。多くの人に支えられ、ファンのほか、いろんな人に愛されて幸せな引退だと思う。幸四郎のぶんまで勝ちたいです」





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